この記事では転職するかどうか迷っている方に向けてメリット・デメリットを解説する内容になっています。
- 一般的な転職するメリット・デメリット
- 転職先の種類によるメリット・デメリット
- 転職は損なのか?あえて転職をしない選択肢について
- 転職を繰り返す人に知ってほしい「攻める・逃げる転職」とは
記事後半では、転職のメリットに隠れた本当のデメリットについても解説しているので初めての転職、繰り返し転職する人はぜひ最後まで読んでくださいね!
転職ではメリット・デメリットも確かに大事ですが、それ以前に今の状況を客観的にみることのほうが重要です。
客観的に自分の状況を把握する術も記事を読むことでわかるので、ぜひ実践し、理想の転職を成功させてください!
転職する5つのメリット
転職するかどうか悩む方の多くが明確なメリットを知らないことで迷ってしまいがちです。
一般的に転職するメリットには以下の5つがあります。
- 前職よりも年収が増える可能性
- 新しくキャリアを形成できる
- 人間関係を新しく構築できる
- 価値観や視野が広がる
- 働き方を改善できる
もちろん人によってはこれらのメリットがない場合もありますので、あくまで参考程度に覚えておいてください!
転職するメリット① 年収が増える可能性
転職先の給与水準が現在勤めている会社よりも高ければ、仕事内容が似ていても年収が増える可能性が高いです。
また、転職先で結果を出し、自分の価値を高めることができれば、給与水準が前職と変わらない場合でも年収アップの期待をすることができます。
転職するメリット② 新しくキャリアを形成できる
現在勤めている会社での評価やイメージは転職することで良い意味でも悪い意味でもゼロにすることができます。
業種や業界が変われば、新しいキャリアを形成することもでき、新しい知識やスキルを身につければ今後の人生に良い影響を与えてくれます。
もちろん「結果を出す」ことで出世や給与アップなども期待できますよ!
その場合、会社側のあなたへの評価は悪くなり、転職せざるおえない状況になるので注意してくださいね!
転職するメリット③ 人間関係を新しく構築できる
転職ではキャリアのリセット以外にも、人間関係をリセットすることができます。
価値観が合う、良い上司に出会えるなどがあるという点でメリットになります。
特に成長意欲が高い人で、現在勤めている会社でのモチベーションがあまり高くない人はこのメリットがかなり大きく感じることができます。
転職するメリット④ 価値観や視野が広がる
人間関係や新しいキャリア形成など、これまで当たり前になっていた環境が変わることで、価値観の変化、客観的に自分を見ることができるようになります。
仕事に対する考え方や、会社と自分の関係性、スキルの見直しなど色々な面で自分を客観視し、考える機会ができることは転職するメリットです。
海外では転職を通してキャリアを充実させ、自身の価値を高めることで年収や給与を増やす人が多く、日本では今後副業も解禁する会社が増えるので、1つの会社に長く勤めることが逆にデメリットになってしまいます。
転職するメリット⑤ 働き方を改善できる
転職する人は給与や年収、人間関係以外にも「働き方」や「ワークライフバランス」を重視している人も多いですよね。
転職することで、自分に適した働き方を見つけることもできます。
特に「残業や休日出勤が多い会社から残業が少ない、休日出勤が必要ない会社へ転職したい」という転職希望者が多いのが現状。
こうした働き方に関するトラブルは個人での解決がほぼ不可能で、転職や個人事業主になるなど職場環境や働き方そのものを改善する以外解決策がありません。
自分の生活や価値観にあった働き方を見つけることができるのも転職するメリットになりますね!
転職する5つのデメリット
転職することには魅力的なメリットも多いですが、デメリットには「お金」にまつわるものが多いです。
転職するか悩んでいる人は以下デメリットにも注目して判断するようにしてください。
- 転職前より給与が減る
- 貯金が減る・ボーナスが貰えない可能性
- 退職金と企業年金が減る
- ローンなどの審査が通りにくくなる
- 新しい環境や人間関係、働き方への不安
上記デメリットについて以下の章で対策も交えながら解説していくので参考にしてください!
転職するデメリット① 転職前より給与が減る
転職することで転職前よりも給与が減るケースは以下の通りです。
- 転職先の業種・業界が未経験
- 募集要項の給与が前職よりも低いところに転職してしまった
未経験の業界への転職は高い確率で年収が下がるので、「本当にその業界・職種の仕事に就きたいのか?」ここを十分に考えて転職先を選ぶ必要があります。
例え、同じ業界・同じ業種でも元々の給与水準が低い会社に転職しては年収や給与は下がります。
特に、転職が決まらない期間が多いと、あらゆる面で「妥協」してしまい、失敗するという例が多いです。
転職するデメリット② 貯金が減る・ボーナスが貰えない可能性
いわゆる「転職貧乏」になってしまうのが転職するデメリットのひとつです。
転職活動には面接や書類の準備、移動費など出費がある程度かかるので、最低でも給料2〜3ヶ月分の貯金は用意しておいてください。
また、退職するタイミング時期によってはボーナスが支給されず損をすることもあります。
ボーナス支給回数は企業によって異なり、年1回しかないところもあれば、年2回もらえる会社もあります。
ボーナスは大体夏と秋が支給されることが多いので、現在勤めている会社のボーナス支給日も要チェックです!
転職するデメリット③ 退職金と企業年金が減る
転職することで、その企業で定年まで勤めた際に支給される退職金・企業年金が減ってしまうのはデメリットです。
厚生労働省の平成30年度「就労条件調査」によると、大卒で35年以上勤めた場合、1人当たりの平均退職給付額は2,173万円という結果が出ており、転職し、勤続期間が20年~24年の人では平均退職給付額が1,267万と大体1,000万円ほどの差が出ることがわかりました。
退職金や企業年金というのは、勤めている期間が長ければ長いほど多く支給される仕組みになっていることを覚えておいてください。
働き方改革などの影響で、1社に長く勤めるという風潮が変わりつつある日本社会では、転職することで以前勤めていた時よりも収入が20%程度上がらないと、生涯賃金が下がってしまうので転職を繰り返すデメリットとしても留意してください。
近年では退職金がそもそもでない会社もあり、個人での資産運用や本業以外での収入確保など「老後資金は自分でなんとかする」という風になってきているので、あなたにとっての転職するメリット・デメリットをよーく考えて検討してくださいね!
転職するデメリット④ ローンなどの審査が通りにくくなる
転職すると勤続年数がリセットされるので、収入が不安定になりやすいです。
同時に転職直後は車や住宅ローンの審査が通りにくい期間でもあるので、家や車などを購入する予定があるなら、転職前がおすすめです。
また、クレジットカードの審査にも影響するので、転職ではなく、「個人事業主」になる方は、転職前に必ずクレジットカードを作るようにしてください。
個人は基本的に正社員よりも信用性が薄いので、クレジットカードの審査に通りにくくなっています。
転職するデメリット⑤ 新しい環境や人間関係、働き方への不安
転職することで、新しい環境や規定、人間関係も変わり、作っていく必要があります。
人事評価もまたリセットされるので、同世代の人と比べて待遇が少し下がる可能性も高いです。
また、前職で「人間関係のトラブル」により転職する場合、それが解決されるかどうかが働いてみないとわからないのも不安要素になりますね。
転職先の種類とメリット・デメリット
転職先の種類によってもメリット・デメリットがあります。
- 一部上場など大手企業に転職するメリット・デメリット
- 中小企業に転職するメリット・デメリット
- ベンチャー企業に転職するメリット・デメリット
- 知人の会社に転職するメリット・デメリット
以下の章では上記の大手・中小企業・ベンチャー・知人の会社に転職するメリット・デメリットを解説していきます。
一部上場など大手企業に転職するメリット・デメリット
・給与・ボーナス・年収・福利厚生が良い
・未来を見据えた投資もでき、安定性が高い
・社会的信用が高く、ネームバリューも抜群
・大手特有の縦社会により、人間関係が堅苦しい
・残業が多かったり、休みが取りにくいなど社風・文化が古い
・人事制度は新卒や正社員などプロパー社員が優先される
大手企業は福利厚生や、給料も中小企業に比べて高く、生涯賃金も多くなります。
売り上げがしっかりたつ事業基盤を持っているので、安定性が非常に高く、社会的信用やネームバリューもあるので、1つの会社に長く勤めたいなら大手企業が良いです。
逆に、大手は昔から続いている会社が多いので特有の堅苦しい人間関係、社風、文化があります。
また、長時間労働や有給休暇の使いづらさなど風通しが悪いのも大手の特徴です。
中小企業に転職するメリット・デメリット
・人間関係が大手と比べてフラット
・案件に一貫して携わるのでスキルを獲得しやすい
・業績によってはボーナスなし
・大手と比べて給与や福利厚生は劣る
・人間関係が近いことでストレスになることも
中小企業は役員や社長との距離が大手に比べて近く、フラットな人間関係を築きやすいです。
また、分業された業務をこなす大手と違って、1人で複数・一貫して業務をこなす必要もあるので、スキルや人脈も獲得しやすく、仕事内容が濃いです。
人間関係のトラブルも少なく、労働時間や残業も許容できる範囲である場合も多いです。
また、有給休暇なども大手と比べて取りやすいのがメリットです。
逆に大手と比較して給与が低い、ボーナスが業績によっては出ない、福利厚生が乏しいなどがあるので、将来性に不安を感じる人も多いです。
ベンチャー企業に転職するメリット・デメリット
・仕事のやり方がまだ決まっていないので自由度が高い
・自分で事業を発展させる意識が芽生える
・株の保有やストックオプションなどがある
・倒産リスクや業績が安定しない
・人手不足や資金難により長時間労働になる
・経営者の思考や方向性が合わないと不満がたまる
ベンチャー企業は比較的若い会社であることから、仕事のやり方に制限がない場合が多く、自分で仕事を作っていくことができるので、自由度が高いです。
社内の平均年齢も20代前半など若く、風通しも良いです。
また、仕事も自分で作ることもあるので成長環境が非常に良く、スタートアップ時期であれば、自社株やストックオプションも保有できる可能性も高いです。
逆に事業は不安定で倒産するリスクもあるので安定とはほど遠いです。
人手不足になっていることもあるので長時間労働になることもあります。
まだ未熟であろう経営者の人間性が会社の方向性や雇用形態なども握られることになるので不満を覚える人も少なくありません。
独立思考がある人の方がベンチャー企業が向いていると考えられます。
知人の会社に転職するメリット・デメリット
・転職活動がほとんど必要ない
・仕事内容や環境が事前にわかっている
・紹介で入ると退職しにくい
・過剰に期待されたりする
・給与や条件など交渉しにくいので肩身が狭い
知人の紹介で転職すると、事前に仕事内容や環境を把握して入社することができ、短期間で転職活動を終わらせることができます。
ただ、紹介で入社することで退職しにくかったり、給与や条件など交渉しにくいことがデメリットです。
また、社内の人間関係でトラブルを起こすと紹介した知人にも迷惑をかけるので肩身が狭くなりやすいです。
特に人間関係のトラブルを起こすと、紹介してくれた知人にも迷惑をかける場合もあるので、個人的にはあまりおすすめしません。
転職は損?あえて転職をしない選択肢もある
結局転職することが「損なのか」「得なのか」これについて「解」は人それぞれなのです。

引用:総務省|労働力調査2020年(令和2年)
2020年総務省の労働力調査によると15歳〜24歳の若者は転職率が13.2%と10人1人が転職している現状です。
では、「転職をしない」という選択をした人にはどのようなメリットがあるのか再確認していきましょう。
慣れた人間関係で働ける幸せ
転職をしなければ、これまで築き上げた人間関係の中で働くことができます。
- 人間関係にトラブルがない人
- 尊敬できる上司がいる
- 同僚との仲が良い
このような人が転職することは人間関係の観点から「損」と言えますね。
しかし、給与など待遇がどうしても耐えることができなければ転職することをおすすめします。
人間関係が良い環境で働けるのはかなり大きなアドバンテージであることを覚えておいてください!
社内で重宝・信頼される人材になれる
転職しないことで、勤続年数が長くなるので「社内で失うわけにはいかない人材」になれる可能性が高くなります。
長く勤めることで、「こういう案件は〇〇さんに相談すれば大丈夫」とその人にしかわからない仕事や情報が増えるので、待遇が良くなることが多いです。
また、仮にこのような人が転職しても、数年後に再雇用する場合、以前よりも良い待遇で働けるなんてこともあります。
転職を繰り返す前に知ってほしい「攻める転職」と「逃げる転職」
転職には「攻める転職」「逃げる転職」があります。
- 攻める転職とは今より高い年収、スキルを獲得する転職
- 逃げる転職とは人間関係のトラブルや待遇が原因による転職
転職を繰り返しても良い人はこの攻めの転職に当てはまる人で、問題なのは逃げる転職です。
いじめやパワハラ、セクハラなどはもちろんすぐに「逃げる転職」を選択すべきです。
転職しても同じことを繰り返してしまう可能性が高いと考えます。
なんとなく転職をする人はやはり不平不満を抱えた人生を送ることが多いと思いますし、「与えられた環境の中で成果を出すスキル」が身につかなくもなります。
転職が当たり前となった背景にはこのようなデメリットも隠されていることを覚えておいてください。
転職するか迷っているなら利害関係がない人へ相談してみよう
転職するかしないかを悩んでいる方はまず、利害関係のない純粋な友人に相談するのがおすすめです。
今勤めている会社の同僚や上司に相談してもやはり引き止められるのがオチです。
なので、学生時代の友人に転職したい理由を素直に話してみて「辞めない方が良いよ」「それなら転職した方が良い」など意見を集めてみるのが良いです。
その意見を参考にした上で今回紹介した転職するメリット・デメリットを考え、決断してください。
それが理由で会社を辞めるというのは「学校で嫌いな人がいるから転校する」と言ってることが同じなんですよね。
また、うつ病などになる前に会社を辞める判断力が必要であるということです。
転職するメリット・デメリット まとめ
一般的に転職するメリット・デメリットは以下の通りです。
転職するメリット① 年収が増える可能性
転職するメリット② 新しくキャリアを形成できる
転職するメリット③ 人間関係を新しく構築できる
転職するメリット④ 価値観や視野が広がる
転職するメリット⑤ 働き方を改善できる
転職するデメリット① 転職前より給与が減る
転職するデメリット② 貯金が減る・ボーナスが貰えない可能性
転職するデメリット③ 退職金と企業年金が減る
転職するデメリット④ ローンなどの審査が通りにくくなる
転職するデメリット⑤ 新しい環境や人間関係、働き方への不安
もちろん、転職先に会社の規模によってもメリット・デメリットは異なります。
重要なのは、今のあなたが本当に転職をすべきかどうか見極めることです。
例えば、なんとなく職場環境が嫌などあやふやな理由で転職してもまた、似た理由で転職を繰り返してしまいます。
転職を成功させるためにも客観的に今の自分を状況を見極め、攻める転職をすることになります。
まずは友人に今の状況を説明し、意見を聞いてください。
その意見を踏まえた上で転職するメリット・デメリットを考え検討するようにしましょう!
▶︎転職サイトおすすめ比較ランキング21選!年代や求人公開数、得意な業界と実際に転職した人の体験談
▶︎転職の始め方・やり方を徹底解説!期間や流れ、働きながら転職活動するメリット・デメリット
▶︎大企業への転職を成功させるには?大手に転職できる人・しないほうがいい人の特徴や後悔しないためのコツについて
▶︎【仕事辞めたい】転職が決まらない人の特徴と理由を解説!辛いことや退職後の無職期間から来る不安や焦り、鬱への対策
▶︎給料低すぎて生活できない!日本の給料が安すぎる理由やおすすめの転職先と効果的な節約術
▶︎リクルートエージェントの評判・口コミがひどい?最悪?実際に利用した人の本音とメリット・デメリット