転職回数が多いと人生終わりなの?
転職回数が多い人の末路や、即採用の理由が知りたい!
転職回数を気にするのは日本だけ?気にしない業界はある?
転職回数が多い人で、転職活動をしている、これから始めようと考えている人は、職歴にコンプレックスも抱いている人も多いです。
40代以上であったり、職歴に一貫性がない場合は、より転職回数の多さがネガティブな気持ちにさせます。
しかし、転職回数が多いと人生が詰んだということはなく、中には優秀な人も多く存在します。
今回は転職回数が多いと人生が終わりではない理由や末路、即採用される人の特徴などについて詳しく解説していきます!
転職回数が多いと人生終わりではない理由5つ
転職回数が多いと日本ではあまり良い印象を持たれない風潮があります。
しかし、「詰んだ?」と聞かれるとそんなことはありません。
以下の章で人生が終わりではない理由を5つ紹介します。
- 会社経験値が高い人は貴重な人材
- 転職回数をそもそも気にしない
- 転職回数が多い=優秀な人材の可能性もある
- 転職回数を気にするのは日本だけ!海外の平均転職回数10回以上
- 転職回数を気にしない業界も多い
会社経験値が高い人は貴重な人材
転職回数が多いということは、様々な会社での就業経験があるということ。
なので、働き方や独自の文化、社風などに対応できる強みがあり、効率的な仕事の進め方や社内文化を知っている可能性が高いです。
多くの会社を経験してきたからこそ、転職先の会社に新しいノウハウや知識などをもたらしてくれるので、貴重な人材と言えます。
近年では、あえて社員の転職に対してポジティブな企業も多く、出戻りしてくれることを期待しているケースもあります。
これらのことから、「転職回数が多いと人生が終わり」ということはないのです。
転職回数をそもそも気にしない
近年は転職をポジティブに捉えている会社も増えたことにより、転職回数をそもそも気にしなくなってきました。
自社で伸ばすことが難しいスキルや実務経験がある人はこういった会社から需要があるので、現在の転職環境では「過去になにをしてきたのか?」が重要視される傾向に。
飲食業やサービス業など元々、人材の入れ替わりが激しい業界も転職回数を気にしないケースも多いです。
自信が応募する会社や業界によって、転職自体があまりないこともあるので、事前に業界や企業の離職率をチェックしておいてください。
転職回数が多い=優秀な人材の可能性もある
優秀な人も転職回数が多い傾向にあり、転職理由は非常にポジティブなものです。
- 年収をあげたい
- より正当な評価をうけたい
- より市場価値を高められる企業・業界が良い
転職による年収アップは個人差があり、平均だと前年収の5%〜10%程度アップと言われており、年収ダウンする平均は10%〜20%と言われています。
日本において転職による年収アップは難易度が高いということを覚えておいてください。
キャリアアップや市場価値を高める目的の方が転職しやすいことの裏返しでもあります。
なので、転職して年収アップするような人は優秀な人材であり、転職を繰り返すことでさらに年収・評価・市場価値を高めているということ。
つまり、転職回数が多い人は必ずしもクズというわけではありません。
転職回数を気にするのは日本だけ!海外の平均転職回数10回以上
「厚生労働省の令和2年転職者実態調査の概況」によると、日本の平均転職回数は0回〜1回という統計が出ており、新卒から定年まで同じ会社に勤める人は6割以上いるのが現状です。
この調査結果をみると、やはり転職回数が多いことが人生で不利になると感じてしまうのもうなづけます。
対して、Bureau of Labor Statistics, US Dept. of Laborによると、アメリカでは18歳〜52歳までの平均転職回数が「12.3回」という結果がでています。
20歳〜60歳の40年間働くとすると、およそ3年に1回は転職をしているということであり、世界と比較すると日本の転職回数の少なさは「異常」と言えます。
転職を日本だけでみるのではなく、世界という大きな視野に広げることで、転職回数の多さをデメリットに感じる必要はないということです。
転職回数を気にしない業界も多い
転職回数を気にしない業界は主に以下が当てはまります。
- 飲食業
- 宿泊業
- 生活関連サービス・娯楽業
- 外資系
- コンサル業
「厚生労働省の新規学卒就職者の離職状況を公表します」のデータによると、離職率が5割近い業界は飲食・宿泊・生活・娯楽業が当てはまります。
なので、転職回数を気にしない業界も視野に入れて転職活動してみるのもおすすめ!
外資やコンサル業界は専門性や高いスキルでサービスを提供する会社が多く、キャリアアップや年収アップなどを目的に転職を繰り返す人が多いです。
中には厳しい環境に耐えきれず離職や転職する人も。
つまり、転職回数が多いことを気にする業界というのはそもそもあなたに向いていない業界である可能性が高いです。
転職回数が多い人の特徴
転職回数が多いことで人生が終わりではないですが、実際に回数が多い人には以下のような特徴を持っている人が多いです。
- キャリアアップや年収アップの意志が強い
- 職歴に一貫性がない
- 自己分析不足により、理想の働き方をイメージできていない
- 転職エージェントに丸投げして転職活動をしている
転職する人はポジティブな理由で繰り返す人とネガティブな理由で繰り返してしまう人の2種類があります。
それぞれ、詳しく以下でまとめているので、自分がどちらに当てはまるのかを判断してください。
キャリアアップや年収アップの意志が強い
転職回数が多い人は、キャリアアップや年収アップを目的に転職を繰り返す人が多いです。
コンサル系や外資系の会社にはこのタイプに当てはまる人が多く、少しでも自身のためになるチャンスがあれば、どんどん転職し、新しい世界に飛び込んでいく特徴があります。
知名度の高い外資系・コンサル系の会社に勤めた経験があることで、優良企業に転職もしやすくなるメリットがあります。
職歴に一貫性がない
転職回数が多い人の特徴には「過去の職歴に一貫性のない人」が多いです。
これは、やりたい仕事や業種、業界が定まっていないことが原因で、職場環境に馴染めず、転職してしまうというケースが多い傾向。
知識やスキル、ノウハウを身につける前に転職してしまう場合、履歴書や職務経歴書、面接で自身の強みを伝えることができないので注意してください。
職歴に一貫性のある人は転職回数が多い場合でも、スキル・ノウハウが身についている可能性が高いので、転職回数の多さをカバーしやすいです。
自己分析不足により、理想の働き方をイメージできていない
前述の続きにはなりますが、転職を繰り返す人は「自己分析不足」が原因で「なにをしたいのか」がわからないという悩みを持っている方が多いです。
「理想の働き方をイメージできない」とも言えます。
転職ができても、入社後にギャップを感じてしまい、早期に退職してしまう人を社会人の方は見たことがある人も多いのではないでしょうか?
転職をこれ以上繰り返したくないという方は、自己分析のコツを覚えておいてください!
- やりがいを感じる得意な業務を、現状の作業フローから見極める
- その作業が活かせる業界・業種を分析する
自己分析を自分一人で行うのが難しいという方は転職エージェントや知人に手伝ってもらうのがおすすめです!
転職エージェントに丸投げして転職活動をしている
転職では、「転職エージェント」にサポートしてもらうのが当たり前となりました。
しかし、エージェントに頼り切りに転職活動をしてしまうと、前述した「ギャップ」により転職を繰り返してしまうことにつながります。
転職エージェントから紹介された求人は条件や業務内容が合っている可能性は高いですが、自身でも企業のリサーチや社風、働き方などをチェックすることは必要です。
そもそも転職エージェントはあくまで「サポート」の立ち位置なので、紹介されるがままに、応募するのは危険と言えます。
企業選定やキャリアプランなどは、自身で調べ・考え転職活動するのが重要です。
採用担当者は3回目から転職回数を気にするようになる

引用:転職回数が多いと不利?年代別の転職回数と採用実態|リクナビNEXT
リクナビNEXTが採用担当者向けにアンケートを行った結果、転職回数が3回を超えた求職者に対して、ネガティブな印象を与えることがわかりました。
つまり、日本で転職活動する上で、転職回数が3回を超えると不利になるということ。
しかし、調査結果からもわかるように、15%の採用担当者は「転職回数が気にならない」と回答していることから「人生が終わった」という表現は大袈裟とも言えます。
転職回数が多い人の末路
転職回数が多いことは必ずしもマイナスにはなりませんが、やはり転職活動において足を引っ張る要因になるのも事実です。
転職回数が多い、繰り返してしまう人の末路としては以下の2点があるので、覚えておいてください。
- 転職にしにくくなる
- マイナス思考な人間になる
転職にしにくくなる
転職回数が多いと転職活動において不利になるのは事実であり、採用担当者にあまり良い印象を与えないです。
- すぐ辞めてしまうのではないか
- 求めるスキルやノウハウを持っていないのではないか
このように面接官には思われてしまう可能性があり、ネガティブな理由で転職を繰り返してしまった人は、ここのフォローが最大の課題となりますね。
なので、転職回数が多い人の末路1つめは「転職がしにくくなる」という未来がまっています。
市場価値が下り、マイナス思考な人間になる
転職回数が多い・繰り返してしまうことで、自分の市場価値が下がる可能性があります。
市場価値は、業種・業界におけるスキルや経験に比例して上がる性質をもっているので、転職を繰り返してしまうことは、市場価値を下げることに繋がってしまいます。
特に異業種・異業種に転職する場合、過去の積み上げてきたスキルや実績、経験がリセットされてしまうので転職活動がより困難になります。
これにより、選択できる仕事や収入面が減るので、マイナス思考になり、社会で生きていくことによりハードルの高さを感じてしまいます。
転職回数が多い人でも即採用の理由
転職回数が多い人でも転職活動に即採用される人には以下の4つの特徴があります。
- 業務経験・資格やスキルがあるので即戦力になる
- リファラル採用やHP経由で応募している
- 企業が求める人物像に適した書類作成ができている
- 単純に人柄が良く、こだわりが少ない
これから転職活動を始める人には、今後の参考になるので内容を確認し、ご自身の転職に生かしてください!
業務経験・資格やスキルがあるので即戦力になる
業界・業種の経験に一貫性があり、転職先でも活かせるスキルを持っている人は即戦力になることから、即採用される可能性が高いです。
これは転職回数が多くても、それをカバーできる実績や経験を保持していることが大きな要因となります。
会社側からしても、教育なしで実力を発揮できる人材が入社することで、コストを抑えることができるメリットがあります。
即戦力になる人材の特徴は以下になるので、覚えておくのがおすすめ!
- 企業の売上に繋がる人脈がある
- 業務改善できるノウハウやシステム開発の経験が豊富
- 財務諸表から不要なコストをカットできる経理スキル
基本的に、「売り上げをあげる」「コストを抑える」ことができる人材なら即採用される可能性が高いということ。
リファラル採用やHP経由で応募している
リクルートの「就職白書2020」によると、2019年度の採用単価は以下の通り。
- 新卒採用:93,6万円
- 中途採用:103,3万円
18年度の平均採用単価が新卒採用で71.5万円、中途採用83.0万円となっているので、比べると増加傾向にあります。
このことから企業が採用をする際にかかる費用・コストが少ない経由で応募することで、採用されやすくなるということ。
転職回数が多くても即採用される人は、企業にとってコストがかからない方法で応募している可能性が高いです。
応募経路によって採用コストは違いますが、採用コストの平均表をかんたんにまとめました。
比較項目 | 転職エージェント | 転職サイト | リファラル |
---|---|---|---|
採用にかかる費用 | 成功報酬(採用時) | サイト掲載料 スカウトメール送信 |
なし |
費用相場 | 年収の30%程度 | 平均4週間掲載 25万円程度 |
なし |
年収500万円の場合 | 150万円 | 25万円〜 | 0円 |
企業が求める人物像に適した書類作成ができている
企業が求める人物像に適した書類を提出した人は転職回数に関係なく、採用されやすい傾向にあります。
応募書類の質で、テンプレをそのまま使っていないか、自社のために丁寧に作り込んできたかは、おおよそ提出書類の出来で判断可能。
企業が求める人物像を意識した提出書類の内容は以下の特徴があります。
- 求人広告に記載の求める人物像を考慮したPR情報が記載されている
- 応募職種と近い経験を中心に書類作成している
- 志望動機に企業独自のキーワードが記載されている
転職回数が多い人はより、「志望意欲」が強いことをアピールすることが重要です。
単純に人柄が良く、こだわりが少ない
ここまで転職回数が多い人でも即決で採用される理由を紹介しましたが、単純に人柄がよく、こだわりが少ない人も、すぐに採用される可能性が高いです。
これから一緒に働く人の転職回数が多い理由に人柄問題ありだと、やはり不採用になります。
人柄が良い人であれば「一緒に働きたい」と思ってもらえる可能性もあり、転職することに多くの変化を求めない人であればより採用されやすくもなります。
40代は不利?転職回数が多いと年齢が上がるにつれて難易度があがる
厚生労働省の調査によると40代の平均転職回数の中央値は3回〜4回となっています。
転職はそもそも年齢があがるにつれて難易度があがっていくものなので、転職回数が4回以上になってくると自分の入りたい会社に入社するのは難しいと考えられます。
しかし、転職回数を気にしなくなってきたこともあり、転職活動で重要なのは、以下の3つです。
- 応募企業で過去の経験をどう活かすのかを具体的に整理する
- 自身の弱みを確認、応募企業から信頼を得るための方法を考える
- 転職経験のストーリーや応募の経緯をまとめる
40代の転職では若年層に比べて具体的な実績はもちろん、正当な理由や経緯での転職活動が求められるので、上記3つを意識して転職を成功させてください!
転職回数が多い人は3つの成功ポイントを意識!
転職回数が多い人は以下3つのポイントを抑えることで、成功する可能性が高まります!
- 退職理由を伝えるときは前向きな理由を用意する
- 自分にも非があるという前提で面接に挑む
- 長く働いてもらえる印象を持ってもらうために入社後のイメージを伝える
精神面的な内容以外にも、実際の書類作りや面接で役立つ秘訣をまとめているので、参考にしてください!
退職理由を伝えるときは前向きな理由を用意する
転職活動における面接では、「面接官にネガティブな退職理由」を伝えるのは絶対にNGです。
- 上司と相性が悪かった
- 会社がブラックだった
- 社風が合わない
- 給与が安すぎる
面接官がこれらの理由を聞くと、「忍耐力がない人」「この人の希望をうちでは叶えてあげられない」などといった印象を持ってしまいます。
高額な採用コストを支払い、すぐに辞めてしまわれると会社にとって大きな損失となるので、リスクを背負いたくないと採用担当者は思っています。
ネガティブな退職理由をポジティブな理由に言い換えて伝えるスキルが必要になることを覚えておいてください。
- 上司と相性が悪い→裁量がある会社で働きたい
- 会社がブラックだった→メリハリがある会社で集中して働きたい
- 社風が合わない→応募企業の社風が自分に合っている
- 給与が安すぎる→自信のあるスキルや経験を活かしたい
自分にも非があるという前提で面接に挑む
転職回数が多い人の面接では、転職を繰り返してしたことを変に取り繕うのはNGです。
「転職を何度もしていますが、やる気はあります」のような発言やスタンスはかえって悪印象を与えてしまいかねません。
上記よりも「転職回数が多い原因は会社のリサーチ不足であり、今回は本当に応募したいと思えた貴社に絞って面接にのぞんでいます。」の方が印象は良いです。
このように自分自身にも非があることを素直に認めて、転職活動・面接に挑むようにしてください。
長く働いてもらえる印象を持ってもらうよう入社後のイメージを伝える
転職回数が多い人は、面接官に”長く働いてもらえる”印象をもってもらえるよう、入社後イメージを具体的に伝えてください。
面接官の評価ポイントにも“長く働いてくれる”は基準の中に含まれており、短期離職は会社にとっても損失です。
また、長く働いてもらう印象を持ってもらうために、入社後のイメージを伝えることは非常に重要です。
転職回数が多い人への質問として想定されるのは以下の内容です。
- 入社したらどんな仕事がしたいですか?
- 過去の経験を活かすことはできそうですか?
- キャリアプランやビジョンはありますか?
短期間で転職を何度も繰り返した経歴がある方に対しては、入社後のイメージをかなり重要視していると考えられます。
前向きな退職理由を伝えたうえで、応募した企業で「何ができるのか?どうなりたいのか?」を面接官にわかりやすく説明するのがポイント。
転職回数が多いと人生終わりのまとめ
転職回数が多いと人生が終わりではない理由は以下の5つが挙げられます。
- 会社経験値が高い人は貴重な人材
- 転職回数をそもそも気にしない
- 転職回数が多い=優秀な人材の可能性もある
- 転職回数を気にするのは日本だけ!海外の平均転職回数10回以上
- 転職回数を気にしない業界も多い
実際、日本の平均転職回数は1回程度に対して、米国では10回以上となっており、転職回数が多いことが人生において不利になるのは事実。
しかし、近年では、転職回数を気にしない企業や業界も増えていることからそこまで重く気にする必要はありません。
重要なのは、転職活動する上で、採用される人がどんな人なのかを突き詰めることにあり、面接対策はもちろん、正当な退職理由など考えることに時間を使ってください。
30代、40代など年齢があがるにつれて転職難易度も高くなっていくので、なるべく早い行動をおすすめします!
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