この記事では、上記のような疑問を解消するべく、大企業と転職についてまとめています。
- 大企業への転職はそもそも可能
- 大企業・中小企業に転職するメリット・デメリット
- 大企業へ転職する・しないほうがいい人の特徴
- 大企業の子会社や関連会社へ異動するコツ
- 大企業へ転職する際の選び方・注意点
- 大企業への転職を成功させる5つのポイント
そんな中で実際に大企業へ転職しやすい人の特徴や重視されることなどについても触れていきますね!
記事を読むことで、大企業への転職を成功させる方法がわかるので効率良く転職活動をすることができるようになります!
大企業への転職はもちろん可能
大企業への転職は一定以上の勤続年数があれば、大体の人が大企業へ転職することが可能です。
大企業への転職成功をさせるには、どんな会社に行きたいか含め、年齢や職務経歴、持っているスキル・資格など各々のプロフィールが鍵となるのです。
第二新卒で大企業への転職も十分できる
大手や中小に限らず、転職活動には「年齢」も重要視されています。
特に「第二新卒」が対象になる方であれば、前職の経験をうまく活かすことで、大企業への転職成功確率は高くなります。
一般的に「新卒で入社してから3年未満の転職者」を指すことが多い。年齢でいうと25歳〜26歳が対象となる。
第二新卒のステータスが転職で有利になる理由は、20代という若い世代が新しい技術・スキル・知識を習得しやすい人材と判断されるからです。
また、第二新卒を採用するメリットには「新卒で入社した際に社会人としての基礎やビジネスマナーなどが既に身についていることが多い」ことから、新卒を採用するよりも教育コストが抑えられるという利点もあります。
学歴や年齢がネックな人は大手の関連会社を狙おう
- そもそも大学を卒業していない!
- 年齢も30歳を超えている!
- 高いスキルも持ち合わせていない!
大企業への転職を考えている方の中には上記のような方もいます。
こういった方は、「大手企業のグループ会社」を転職先として狙うのがおすすめです!
理由は、大企業ほど競争率が高くないが、福利厚生や給与、ボーナスが手厚く設定されているからです。
大企業へ転職するメリット・デメリット
「大企業へ転職するメリット・デメリットには何があるのか?」について具体的に以下の章で解説していきます。
簡単に大企業へ転職するメリット・デメリットのポイントを以下にまとめたので、参考にしてください。
- 給与が高い
- 福利厚生が手厚い
- 教育制度が充実しているのでビジネスの基礎が身に付く
- 転勤・異動で「ジョブローテーション」できる
- 業務範囲が狭く、専門性が身につかない可能性がある
- 役員や社長など経営陣との距離が広い
- 入社難易度・競争率が高い
大企業へ転職するメリット
大企業は中小企業と比べると給与・賞与の水準が高いです。
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査の概況」によると、大企業の正社員・正職員の男女含めた全体の賃金は「365.4千円」となっています。
同年、「中企業の平均賃金が318.2千円、小企業の平均賃金が287.1千円」となっており1ヶ月の給与は大企業と中小企業では賃金に大きな差があります。
また企業によって内容は変わりますが、
- 社宅・独身寮完備
- 家賃・住宅手当
- 食事補助・社食
- 結婚・出産お祝い金
- 家族手当
- 退職金
- リゾートホテル優待
- リラクゼーションサービス
などの福利厚生も中小企業に比べて手厚くなっています。
さらに、教育制度も充実しているのでビジネスの基礎はもちろん、資格取得や自己啓発セミナーの実施など着実にスキルアップを測れることも大企業の利点です。
大企業へ転職するデメリット
リクルートワークス研究所の調査結果を見ると、2022年3月卒の従業員規模5000人以上の大企業の大卒求人倍率は、0.41倍でした。
※10人募集して25人程度が応募してくる倍率。
引用:リクルートワークス研究所|大卒求人倍率調査(2022年卒)
つまり競争倍率が高い大企業を中心に転職を検討すると中々決まらないということにもなりかねません!
また、大企業は作業が細かく分けられているので、専門性を磨いたり、幅広い知識・スキルを身につけることが難しい環境になっているのも特徴のひとつです。
他にも大企業の場合、社長などの役員との距離が遠いことから会社の方向性や将来性、仕組みを理解しにくかったり、意見を通すこともほぼできません。
中小企業へ転職するメリット・デメリット
「中小企業へ転職するメリット・デメリットには何があるのか?」について具体的に以下の章で解説していきます。
簡単に中小企業へ転職するメリット・デメリットのポイントを以下にまとめたので、参考にしてください。
- 業務の幅が広く、専門スキルが身に付く
- 社員と経営陣の距離が近い
- 転勤や異動が少ない
- 賞与アップや出世が早い
- 何かを決める始めるが速い
- 給与や待遇面が大手より低い
- 知名度やネームバリューが弱い
- 安定や将来性が不透明
- 即戦力重視のため未経験での入社が難しい
- 業務過多・人手不足になりがち
中小企業へ転職するメリット
中小企業は人数が大手に比べて少ないので、複数の仕事をひとりで掛け持ちすることが多いです。
そのため、業務の幅が広いため、専門性やスキルが身につくのがメリットです。
プロジェクトの規模が小さいため、全体の流れを把握しやすい他、業務効率化やマネジメントなどの経験もできるので、大手に比べて作業内容が濃いということです!
会社の規模が小さいので転勤・異動ということも少ないので仕事のために引っ越したりする必要もほぼありません。
一人ひとりの意見を通しやすい環境でもあるため、裁量を持って仕事をこなせるのと、昇進のスピードも早く、若くして役員を任せられることも
中小企業へ転職するデメリット
中小企業へ転職する最大のデメリットは「給与・賞与」が大手より劣ってしまう点です。
前述のメリットで話しましたが、大手社員に比べて中小企業の方が収入は月平均数万円変わってくることも事実。
そのため、本業とは別に副業をして収入をアップさせている人も少なくありません。
スキルの観点からみても、研修や教育制度が整っていないことも多いので、自分から資格取得に励んだり、勉強したりと個人での努力も必要になります。
※人によって能動的にスキルや知識を習得する方が向いている人も多い。
勤めている会社の規模によっては住宅ローンやクレジットカードなどの金融審査に落ちる可能性も出てくるので、会社選びは重要です。
大企業へは転職しないほうがいい?大手に転職すべき人の特徴
大企業へ転職した方が良い人の特徴には、主に2つあります。
- 大学卒業後1社目を3年以上続けた人
- 安定志向が強い人
まず、第二新卒に当てはまる人は大企業への転職を検討する上で一番良い時期でもあります。
前述でも説明したように、ある程度の社会人経験が身についているためです。
また、エンジニアなど特定のスキルを持ち合わせている人であれば、3年以上の勤続年数がなくても学歴や転職回数による選考基準は緩くなります。
次に中小企業で幅広い業務をしてきたが、そのやり方が自分に合っていない人も大企業へ転職すべき人の特徴です。
理由は、大企業では業務が細分化されているので、スキルや経験がある人が担当すると負担の割合は少なくなるからです。
大手ならではの「安定性の恩恵」も受けられるため、大企業の特徴や働き方に共感できる人は転職を検討してください。
大企業に転職することで後悔する可能性が高いケース
大企業へ転職で後悔したくない人の特徴として、「将来的に独立する」「フリーランスを目指す」人は後悔する可能性が高いです。
理由として、独立するとビジネスにおける判断を全て自分で行う必要がありますが、大企業では、社長や役員との距離が離れているため、経営に関する知識や業務が身につかないためです。
なので、将来的に独立を目指す方は中小企業への転職が向いています。
大企業の子会社や関連会社へ異動するコツ
大企業の子会社や関連会社へ異動するコツは2つあります。
- 上司との面談で異動の意思を伝える
- 大企業へ異動しても使えるスキルを身につける
上記2つが決め手になります。
まず、上司との面談で「異動したい!」と伝えることからはじめてください。
上司から逆に今後のキャリアについて質問されることもあるので、明確な異動したい理由を持っておいてください。
前提として関連会社やグループ会社で異動前例があることが条件ですが、希望を伝えることで検討してもらうことができます。
大企業本体への異動を意思を伝えたら、異動先の現場でも活かせるスキルを身につけてください。
使えるスキルが能力があれば、人事の担当者が異動の指示をしてくれる可能性も高くなります。
エンジニアならプログラミング言語の習得、マネジメントや管理の実績を作れば、新しい事業に声がかかるなどが挙げられますね!
大企業の異動は基本的に、業務における実績や勤務態度、身についたスキルや大正人物の希望など様々な要素を考慮・評価した上で決まります。
なので、関連会社・子会社から大企業へ異動を目指す方はこれらの「要素」を意識して仕事に励んでください。
中小企業から大企業へ転職する2つのコツ
異動ではなく、転職で大企業に行く場合、必須になる面接対策や履歴書・職務経歴書の作成にも力を入れなければなりませんが、なかでも重要なのは以下の2つです。
- スキルと専門性を深め、磨く
- 採用人数がなるべく多い大企業を狙う
まず、中小企業から大企業へ転職するなら、職務内容に適したスキル・知識・専門性を深めるようにしてください。
エンジニアなどは大企業でも人材不足に陥っているケースもあるので、大企業への転職成功確率を高くすることができます。
また、採用人数が多い大企業は採用確率も同時に上がります。
このようなタイミングを狙って求人に応募すれば、転職成功の確率も上がるということですね!
大企業へ転職する際の選び方・注意点
大企業へ転職する際の選び方と注意点には以下の3つが挙げられます。
- 社員構成の年齢比率は中堅層が少ない会社を選ぶ
- 従業員は足りているが、常に募集をかけているは注意
- 高収入をアピールしているが、求められるスキルは低い会社も注意
上記内容について以下の章で詳しく解説していきます。
社員構成の年齢比率は中堅層が少ない会社は選ばない!
社員構成の年齢比率で中堅層が少ない会社を選ぶべきではない理由は、20代後半〜30代の中堅層が少ない会社はバランスがあまり良いとは言えないからです。
これは「人材が定着しにくい」「入社から数年で退職する人が多い会社」の可能性が高いです。※採用方針の都合上このようになっている可能性もあり。
社員年齢比率のバランスが悪い背景に考えられるのは、職場の人間関係に問題があるケースが多いのが特徴。
会社として中堅層が育っていない状況下では、新卒社員が育たず、数年で辞める悪循環が繰り返されているので、その渦にあなたは巻き込まれかねません。
従業員は足りているが、常に募集をかけているは注意
「従業員比率は悪くない」「人材不足もしていない」会社でも、毎月求人募集をかけている企業は注意が必要です。
事業が好調で売り上げが右肩上がりという理由で毎月募集をかけているなら問題ありません。
こういった企業も「人間関係が良くない可能性がある」ので仮に転職に成功したとしても、長続きしにくいです。
高収入をアピールしているが、求められるスキルは低い会社も注意
一見魅力的に見えがちな「年齢・学歴不問」「未経験者歓迎」「高収入」の3つをアピールしている企業も注意してください。
求める人材や必要なスキルなど条件が緩いにも関わらず高収入になるのは、「そうしないと人が集まらないから」という背景があるからです。
こういった会社の特徴として、長時間労働できつい業務内容であるケースが多く、退職率が高いので慢性的な人手不足になっている可能性が高いです。
実際、大企業の転職では学歴がチェックされる傾向にある
転職希望者の方が「大企業は学歴を見てるの?」という質問があります。
この回答は「Yes」となります。
特に事務職や営業職、総合職などの一般職では、学歴が重視され「大卒」の資格を持っていないと応募すらできないという場合もよくあります。
大企業では一定以上の学力がないと入学できない高学歴出身の社員でまとまった部署などもあるので、学歴は大企業転職において重要です。
また、エンジニアなど専門の技術が必要になる採用で重視されるのは学歴ではなく、「実務経験・実績・ポートフォリオ」です。
このような専門的な職種では、出身大学よりもスキルを見ているので、実績がある方は採用される確率も高くなります。
情報収集・事前調査が鍵!大企業への転職を成功させる5つのポイント
大手企業への転職活動は、やはり事前調査や情報収集が鍵を握ります。
正しい情報収集や必要なスキルを習得する時期などの見極めも重要。
転職活動を始める前の準備段階で「情報・事前調査」ができていれば、効率よく進めることができます。
また、大企業への転職を成功させたい方は以下の5つのポイントを意識して活動してください。
- 大企業が求める人材(スキルや経験等)になる
- 今あるスキルが活かせる大企業を選ぶ
- 中小企業に転職し、スキルを自信をつけてから大企業を狙う
- 大量採用している大企業を狙うのもひとつ手
- 転職エージェントを使う
上記5つのポイントについて以下の章で詳しく解説していきます。
大企業が求める人材になる
大企業に転職するには、やはり「企業がどのような人材を求めているのか?」を考える必要があります。
例えば、他業種の応募にも積極的になっているなら「柔軟性があり、現場での実務経験がある人材」を求めていると推測できます。
また、大企業は海外にも拠点を持っているケースもあるので、このような企業ではグローバルな人材を求めます。
グローバルな人材とは、「英語など外国語がビジネスレベルで使える」「計画性や度胸がある」「環境に左右されず業務をこなせる」などが挙げられますね。
今あるスキルが活かせる大企業を選ぶ
大企業は業務が細分化されているとはいえ、作業に対してレベルの高いスキルや知識、経験が求められているので、一般的なスキルでは採用されにくいのが現状。
特に転職先の仕事内容が未経験の場合、ほぼ採用されないと考えてください。
こういった状況に陥らないためには、前職での経験や身につけたスキルを活かせる企業に絞って選ぶことが大事です。
スキルや経験を活かせる企業なら即戦力として応募することになるので、内定をもらえる可能性が高いです。
中小企業に転職し、スキルを自信をつけてから大企業を狙う
スキルや経験がない状態で大企業への転職は難しいので、一度「中小企業に入社しスキルや自信をつけてから大企業への転職活動をする」こともひとつの選択肢として検討してください。
基本的に大企業がキャリア採用する場合は、前職での経験や専門性を重視しているので、一部の分野で高い実績がある20代でマネジメントの経験もある人材は大企業が好む傾向にあります。
ここのことから、経験が浅かったり、特化したスキルがない人は大企業への転職はおすすめできません。
大量採用している大企業を狙うのもひとつ手
「スキルもない」「経験もない」が「今すぐ大企業へ転職したい!」と考えている方もいますよね!
このような方は、「大量採用している企業を狙う」ようにしてください。
良い求人の特徴として、新規事業の立ち上げメンバーを募集しているものがおすすめです。
他にも不動産や保険業界は営業職や技術職の経験者を集う求人も多く出されています。
ただし、「結果を求められる仕事」なので、周囲について行けなく、退職する人も多いです。
転職エージェントを使う
大企業への転職では「転職エージェント」を活用することで成功率も上がります。
転職エージェントを使うメリットには以下の5つがポイント。
- 求人サイト・求人票・企業サイトでは手に入らない情報が入手可能
- 非公開の求人を好条件で紹介してもらえる
- 推薦状により面接通過率が上がる
- 条件交渉もエージェントがしてくれる
- プロフィール情報から意外な求人と出会える可能性もある
上記以外にも応募書類の作成や面接スケジュールの調整、円満退社のポイントなども教えてくれます。
これらのサービスは全て無料で受けることができ、個人の転職活動では入手できない情報が手に入る他、大企業との強力なパイプもあるので、内定率が格段に上がります。
大企業への転職 まとめ
大企業への転職はもちろん可能ですが、やはり内定をもらうことは難しいのが現状。
第二新卒や技術やスキル、専門知識がある人であれば、学歴や年齢がネックになる人に比べたら転職はしやすい傾向にあります。
大企業は安定していて、長く勤めるにはうってつけの環境ですが、合わない人がいるのも事実。
将来的には独立やフリーランスを考えているなら中小企業へ転職し経験を積んだ方が良いです。
また、大企業でも年齢比率のバランスが悪かったり、他社と比べて良すぎる待遇の求人には注意が必要。
大企業への転職を成功させたい方は、情報収集・事前調査が鍵になり、求められる人材になることが最優先になります。
徹底した自己分析と自分にあった求人を探し、ぜひ大企業への転職を成功させてくださいね!
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