NISA口座開設後放置するとどうなる?非課税期間は?
NISA口座開設のみはもったいない?
NISA口座開設から5年経つと閉鎖される?
結論からお伝えしておくと、NISA口座開設後に放置し、開設から5年で口座を閉鎖されてしまう可能性があります。
また、NISA口座開設のみで放置していても2024年からスタートした新NISAでは非課税期間が無期限化したため期間は問題にはなりません。
しかし、2023年までの旧NISAは非課税期間が20年と定められており、終了後課税口座に自動移動されてしまうため注意してください。
今回は、NISA口座開設後に放置するとどうなるかについて詳しく解説していきます。
記事では、一般NISAやほったらかし運用、始め方などについてもまとめているので、これからNISAで資産運用を検討している人は参考にしてください!
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「旧積立NISAはデメリットしかない」と言われる理由にも触れているので、気になる方はチェック!
NISA口座開設後放置するとどうなる?5年放置で口座閉鎖の可能性
NISA口座開設後に放置するとどうなる?
NISA口座開設から5年経つとどうなる?
結論からお伝えすると、NISA口座開設後5年間放置すると口座を閉鎖されてしまう可能性があります。
- 2014年〜2017年の間にNISA口座を開設した
- NISA口座開設のみ、投資を一度もしていない
- マイナンバーカード未登録
NISA口座を閉鎖されても、再度申し込みすることで新たにNISA口座を開設できるため安心してください。
NISA口座開設後放置していても維持費はかからない
NISA口座は放置していても維持費などの手数料がかかりません。
最近では、長期間使っていない預金口座で手数料を取る金融機関が増えており、証券口座やNISA口座の維持費に注目する方もいます。
一般NISAで投資を行い、非課税期間が過ぎると自動で、課税口座に移行されてしまうので注意してください。
2024年スタートの新NISAでは、非課税期間が無期限化され、投資限度額も最大1,800万円に拡大しています。
- 口座開設期間の恒久化(いつでも始められる)
- つみたて投資枠と成長投資枠の併用ができる
- 年間投資枠が最大360万円まで拡大(つみたて投資枠:年間120万円、成長投資枠:年間240万円、年間最大360万円まで投資可能。)
- 非課税保有限度額は、全体で1,800万円。(成長投資枠は、1,200万円。また、枠の再利用も可能。)
NISA口座開設後に放置するともったいない!
NISA口座開設後に放置することは、非課税で投資できるチャンスを逃すことになるため、もったいないです。
NISA口座を開設した後に放置するのがもったいない理由について詳しく解説していきます。
- 理由① 口座開設後に放置すると非課税期間を有効活用できない
- 理由② 新NISAでは非課税期間無期限の恩恵を受けられない
次の章では、少額でもNISAを始めた方が良い理由がわかるのでぜひ参考にしてください。
理由① 口座開設後に放置すると非課税期間を有効活用できない
2023年のつみたてNISA制度は毎年、非課税投資枠が40万円と制限されており、非課税機関は最大20年と決められていました。
2023年からつみたてNISAを始めた人は、非課税期間が2043年まであるため、任意のタイミングで売却し、利益が出た場合、利益にかかる税金は0円です。
しかし、旧NISA制度は2023年で終了し、新たに買付することが現在できません。
新NISAでは非課税期間が無期限に変更されたため、1,800万円の投資枠を最大限活用する方向にシフトしてください。
理由② 新NISAは少額でも早めに始めた方がいい
前述でも紹介したように新NISA制度は非課税期間が無期限、口座開設期間も恒久化したため、少額でも早めに始める方がお得です。
旧NISAも新NISAも銀行にお金を預けておくよりも利率が高い、複利効果も得られるといったメリットがあるため、少額でも長期で運用すれば資産を築くことが可能。
つまり、新NISA制度で投資できる上限額、1,800万円をなるべく早く使い切ることで大きな資産を築きやすくなる可能性が高いです。
旧つみたてNISAの年間投資枠は40万円まででしたので、毎月の投資できる上限は33,333円となっていました。
しかし、新NISAは年間120万円まで投資可能となったため、毎月の投資上限は10万円です。
単純に3倍も非課税の恩恵を受けることができます。
積立NISA口座を放置して非課税期間が終了するとどうなる?
積立NISA口座を放置して、非課税期間が終了するとどうなる?
このまま運用できる?売却しなきゃだめ?
2023年まで積立NISAで資産運用していた人は、このまま運用できるのか、売却しなければならないのかなど疑問に感じるポイントです。
非課税期間終了後、どうなるかは以下の通りです。
- 課税口座に自動移動する
- 一般NISAならロールオーバーできる
一部出口戦略にまつわる内容にも触れているので、NISAをいつ終わらせるべきか悩んでいる人は参考にしてください!
課税口座に自動移動する
旧NISAの非課税期間が終了すると課税口座に自動で移動されるため注意してください。
課税口座に自動移行してから、運用益が発生した場合、その利益分が課税対象となるため、非課税が目的でNISAを始めた人は、目的とズレてしまいます。
対策として、非課税期間が終了する前に売却して現金化するようにしてください。
現金化するのはもったいないという方は、その資金を新NISAで再投資するという活用方法もあります。
株式投資の利益には会社から分配される「配当金」と株式売却時に発生する「譲渡益」の2種類がある。
配当金と譲渡益は一部例外を除いて、所得税が15%、住民税が5%と計20%の税金がかかります。
※2037年12月末までは、プラス復興特別所得税が加わり、合計20.315%の税金となる。
一般NISAならロールオーバーできる
旧NISA制度の一般NISAは非課税期間終了後にロールオーバーできます。
NISA口座の非課税期間終了後、金融商品を翌年の非課税投資枠へ移管・乗り換えすること
積立NISAは非課税期間が終了したあとにロールオーバーすることはできません。
一般NISAはつみたてNISAと違い、非課税保有期間が5年となっており、これを超えると課税口座に移動されてしまいます。
移管する前にロールオーバーの手続きがあります。ロールオーバーした年の非課税投資枠は0円になってしまう点にも注意!
また、新NISA制度へのロールオーバーはできないため、一度売却してから再投資する形になります。
積立NISA(つみたて投資枠)はほったらかし運用で大丈夫!
積立NISAはほったらかし運用できる?
毎日チェックしたり、運用する時間がない…
積立NISAや新NISAのつみたて投資枠は長期的分散投資を目的とした運用が必要なため、「ほったらかし」でも大丈夫です。
新NISAのつみたて投資枠も旧つみたてNISA同様、事前に設定した金額を毎月決まった日に銀行口座から引き落としが行われます。
これらは自動で行われるため、忙しい社会人の方にもNISAでの資産運用はおすすめです。
クレジットカードによる「クレカ積立」を設定すれば、投資金額に応じてポイントも還元されるため、当サイトではクレジットカードでNISAを始めることを推奨しています。
SBI証券で三井住友カード プラチナプリファードのクレカ積立をする場合、投資額の5%が還元され、クレカ積立のポイント還元率は他社と比較して最もお得となっています。
クレカ積立でポイント還元されるのは5万円まで
2023年までは年会費無料の三井住友カード(NL)でクレカ積立していましたが、2024年からはカードを切り替えて、プラチナプリファードでNISAを運用しています。
長期で運用すれば複利の恩恵を受けることができ、年間120万円まで非課税となっているので、余剰資金を使える人はぜひ、新NISAを始めてください!
また、NISAのほったらかし運用はメリットも多いため、口座開設後に放置せず、少額でも投資活動を行うのがおすすめです。
積立NISA(つみたて投資枠)でおすすめの銘柄
新NISAのつみたて投資枠でおすすめの銘柄は、以下3つのファンドです。
新NISAでおすすめの投資先 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | ifree S&P500インデックス |
---|---|---|---|
レーティング(ファンド評価) | |||
リターン(1年間の収益) | 23.46% | 20.99% | 23.30% |
純資産額 | 3兆121億円 | 1兆8390億円 | 1419億2700万円 |
決算回数 | 年1回 | 年1回 | 年1回 |
販売手数料(上限・税込) | 0.00% | 0.00% | 無料 |
信託報酬 | 年率0.09372% | 年率0.05775% | 年率0.198% |
信託財産留保額 | – | – | – |
銘柄は構成により想定されるリスク・リターンが異なるので、自身の資産形成目的に適した種類を選ぶ必要があります。
また、NISAで投資する銘柄には運用・管理などにかかる費用(信託報酬)が高い銘柄も含まれているため、なるべく信託報酬割合が低い銘柄を選ぶのがおすすめ!
また、運用実績のトータルリターンなども確認してください。
NISAで20年、資産運用した場合のシミュレーション
NISAの平均利回りは1%〜7%と言われていますが、投資する銘柄によっては平均以上のリターンを見込むことができます。
この章では、NISA口座開設にほったらかし運用した場合のシミュレーションを簡単に紹介していきます。
NISAのシミュレーションは金融庁の「資産運用シミュレーション」でも試算できるので気になる方はチェック!
今回は、筆者の私も投資している「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に20年間積み立てた場合の利益について以下の表で比較しました。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の平均利回り年利10.17%で想定
毎月の積立額 | 1万円 | 3万円 | 5万円 | 10万円 |
---|---|---|---|---|
投資元本 | 2,400,000円 | 7,200,000円 | 12,000,000円 | 24,000,000円 |
運用利益 | (+)4,928,014円 | (+)14,784,041円 | (+)24,640,069円 | (+)49,280,138円 |
20年後資産額※予想 | 7,328,014円 | 21,984,041円 | 36,640,069円 | 73,280,138円 |
参照:三菱UFJアセットマネジメント
※想定リスクを除いた数字
あくまで、シミュレーションによる数字になるため、この通りの資産に絶対になると思わないよう注意してください。
しかし、長期間毎月積み立てることで、運用収益も多く期待できることが表でわかります。
また、元本が多いほど複利効果の恩恵も多いためNISAで資産運用したい人は早めに始めるのをおすすめします!
積立NISA(つみたて投資枠)口座開設後の始め方
これから新NISAのつみたて投資枠で資産運用を始める方向けに、始め方をまとめていきます。
-
STEP1証券会社を選ぶ
-
STEP2口座開設を行う
-
STEP3投資する金融商品の選定
-
STEP4積立設定をする
ざっくり始め方の流れとしては上記の通りとなっており、口座開設後は投資商品の選定と証券会社の積立設定をすれば完了です。
以下の章で詳しくまとめていきます!
STEP1 証券会社を選ぶ
NISA口座開設の始め方を解説する前に証券会社の選び方について紹介します。
NISAは銀行や証券会社で取り扱いがあり、1人1口座までしか開設することができない点に注意してください。
NISA口座を開設する金融機関によって選べる金融商品も異なるためです。
また、金融機関の変更はいつでも可能ですが、手続きが面倒で数週間〜1ヶ月ほどかかってしまうことが多いです。
その際に、投資したい金融商品がなかったため、金融機関を変更しています。
金融機関の変更は非常に面倒なため、失敗したくない人は取り扱い商品が豊富で使い勝手の良いネット証券がおすすめです!
STEP2 口座開設を行う
金融機関の選定が決まったら、NISA口座開設の手続きを行ってください。
基本的に口座開設の申し込みは公式HPからネットで可能となっています。
手続きは項目に沿って、必要情報を入力するだけで10分〜20分程度で完了するため、初心者でもかんたんにできます。
また、口座開設にあたって、以下の必要書類を準備しておくとスムーズに進めることができますよ!
- マイナンバー確認書類:マイナンバーカード、通知カードなど
- 本人確認書類:運転免許証、健康保険証など
本人確認書類に記載されている住所や氏名など申し込みで登録した情報と一致している必要があり、ミスがあると口座開設できないため注意してください。
STEP3 投資する金融商品の選定
NISA口座の開設が完了したら、投資する金融商品を選んでください。
NISAで投資可能な金融商品は金融庁が認可した長期・積立・分散投資に適した投資信託とETFに限定されているため安心して選ぶことができます。
どの金融商品を選ぶべきか判断に迷った場合は、前述で紹介したS&P500指数に連動した投資信託やETFを選ぶのがおすすめです。
STEP4 積立設定をする
投資する金融商品が決まり次第、積立設定を行えば完了です。
設定内容は積立する頻度と積立金額、引き落とし方法などになります。
口座開設した金融機関毎に異なるものの、ネット証券であれば積立頻度は「毎月」「毎週」「毎日」からペースを選ぶことができ、積立金額も1,000円未満からでも可能。
また、引き落とし方法は口座引き落としなど複数ありますが、これはクレジットカード決済がポイントも貯まるため、最もおすすめです。
NISA口座開設後、放置するとどうなる?に関するよくある質問
最後にNISA口座開設後、放置するとどうなる?に関するよくある質問をまとめたのでそれぞれ紹介していきます。
- Q:NISAは口座開設のみでも大丈夫ですか?
- Q:積立NISAはデメリットしかない?
- Q:証券口座を開設して放置するとどうなる?
NISAに関する疑問を解消し、安心して始められるようぜひ参考にしてください!
Q:NISAは口座開設のみでも大丈夫ですか?
冒頭でお話しした通りですが、口座開設後に5年放置すると口座が閉鎖される可能性があります。
しかし、NISA口座開設のみで手数料がかかるなどはないため基本的に問題はないと言えます。
Q:積立NISAはデメリットしかない?
NISAにはこれといった大きなデメリットは存在しません。
しかし、投資商品が限定されていたり、短期投資には向いていない、損益通算・損失繰越できない、元本割れするリスクがあるなどの特徴があります。
これらに関して、ネガティブな印象を感じる方は、NISAではない投資が向いていると想定できます。
NISAをこれから始めようと考えている人は、納得した上で始めるようにしてください。
Q:証券口座を開設して放置するとどうなる?
証券口座を開設し、放置していても基本的にデメリットはありません。
しかし、各金融機関によって条件は異なりますが、休眠口座となったり強制解約になるなどの措置を実行できる権利があるため、放置するくらいなら口座開設しないほうが良いです。
NISA口座開設後放置するとどうなる?のまとめ
まとめると、NISA口座開設後5年間放置すると口座を閉鎖されてしまう可能性があります。
- 2014年〜2017年の間にNISA口座を開設した
- NISA口座開設のみ、投資を一度もしていない
- マイナンバーカード未登録
NISA口座は閉鎖されても、再度申し込みすることで新たにNISA口座を開設できます。
2024年からスタートした新NISAは投資枠が最大1,800万円に増額し、毎月の積立額も10万円まで拡大しました。
これにより、「枠をなるべく短い期間で使い切れるかどうか」が重要となり、NISA口座開設後に放置しておくのは非常にもったいないといえます。
2023年までの旧NISAは非課税期間が終了すると自動で課税口座に移動されてしまうため、注意してください。
これからNISAで資産運用を始めたいと考えている人は少額でも問題ないのでなるべく早く始めることをおすすめします!
- SBI証券は口座開設数1,200万以上!個人取引シェアNo1の最大手ネット証券
- 手数料はスタンダードプラン・アクティブプランの2種類!初心者はアクティブプランがおすすめ!
- 米国株やミニ株など取扱商品も多く、IPO実績は11年連続No.1
- SBI証券がおすすめな人は手数料が安い、IPOや外国株に興味がある、金融商品にこだわりがある人!
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